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    <title>2026-10-01 on Spinach Forest</title>
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    <description>Recent content in 2026-10-01 on Spinach Forest</description>
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      <title>読んだ本: Stolen Pride</title>
      <link>https://records.dodgson.org/2026/10/19/book-stolen-pride/</link>
      <pubDate>Mon, 19 Oct 2026 21:10:20 -0700</pubDate>
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      <description>&lt;figure&gt;&lt;img src=&#34;https://thenewpress.org/wp-content/uploads/2026/10/9798893850925-1024x1536.jpg&#34; width=&#34;400px&#34; height=&#34;auto&#34;&gt;&#xA;&lt;/figure&gt;&#xA;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;a href=&#34;https://thenewpress.org/books/stolen-pride/&#34;&gt;Stolen Pride - The New Press&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;社会学者の Russel Hochschild が一昨年出した本(&lt;a href=&#34;https://www.amazon.co.jp/dp/4000017756&#34;&gt;日本語訳&lt;/a&gt;)。Apalachia すなわちアメリカ山岳部の小さな町の人々に話を聞き、彼らがどんな暮らしをし、なにを考えているのか、なぜ 2016 に Trump に投票したのか、などを聞き取り分析する。2016 年に出版され南部の男たちを同じように取材した名作 &amp;ldquo;&lt;a href=&#34;https://www.amazon.com/Strangers-Their-Own-Land-Mourning/dp/1620973499/&#34;&gt;Strangers in Their Own Land&lt;/a&gt;&amp;rdquo; の続編と見ることもできる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;この手の「アメリカの高卒白人男性何考えてんだろうね」系の本はいろいろあるんだけれど、Hochschild のこれらの著作は一番信用に足ると思う。どちらも大統領当選の前（選挙の年）に出版されており、あとだしジャンケンをしていない。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;Apalachia はアメリカの東半分にある山奥の田舎。前作で取材されていたのは南部。前作は湾岸都会(eg. NYC, LA, DC)の Woke がよそ者ばっかり優遇するのは気に入らねえという話だったが（これは台無しの要約ですが見逃してください）、舞台である南部は必ずしも田舎ではなかった。日本なら大阪や福岡の人が東京モンを嫌うような感じと言えばいいだろうか。Appalachia は長野とか山梨とか福島にある山間の盆地や、その先の山奥みたいな世界。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;Stolen Pride を含めた Appalachia を巡る言説には &amp;ldquo;&lt;a href=&#34;https://www.hillbillyslang.com/definitions/holler/&#34;&gt;holler&lt;/a&gt;&amp;rdquo; という言葉が Appalachia 生活の象徴としてしばしば登場する。なにかとおもったら「山奥の集落」のことだった。日本のポップカルチャー的偏見世界観においても山奥の集落はしばしば俗世界から取り残され古い慣習が残る不気味な世界として描かれることが多い。あれを想像するとよい。たとえば Appalachia 出身者は大学に進学すると訛で出身がバレて馬鹿にされることになっている。東京に進学した地方出身者が田舎者として馬鹿にされるステレオタイプと瓜二つ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;Appalachia は百年から五十年ほど前まで石炭の採掘場として栄えていた。今でも炭鉱は残っているが、燃料としての石炭の人気低下に伴い街は廃れた。しかも石炭の採掘ビジネスは外部資本が握っていたため Appalachia には何も財が残らず、採掘で荒れ果てた山だけが残されれた。アメリカの opioid crisis が Appalachia で荒れ狂ったのも、負傷した炭鉱労働者への痛み止めとして依存性を持つ opioid がばらまかれたのが発端。ここ数十年は踏んだり蹴ったりの地域であることがわかる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;・・・という前提知識・ステレオタイプを持つ読者に対し生身の人間の現実やニュアンスを伝え、それを &amp;ldquo;stolen pride&amp;rdquo; というアイデアを軸に読み解こうとする。Stolen Pride という切り口だけでなく、抑えた筆致の読み心地が良い。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;Appalachia とか気にしたこともない entitled coastal tech immigrant なので勉強になりました。Appalachia 行ってみたいけど正直ちょっとこわい。自分が余所者過ぎて。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;p&gt;Russel Hochschild はフェミニストである。20 世紀に Hochschild が書いた &lt;a href=&#34;https://www.amazon.com/Managed-Heart-Commercialization-Human-Feeling-ebook/dp/B007GMRICS/&#34;&gt;The Managed Heart&lt;/a&gt; (邦訳: &lt;a href=&#34;https://www.amazon.co.jp/dp/4790708039&#34;&gt;管理される心&lt;/a&gt;)や &lt;a href=&#34;https://www.amazon.com/Second-Shift-Working-Families-Revolution-ebook/dp/B006CUDE2I/&#34;&gt;The Second Shift&lt;/a&gt; (&lt;a href=&#34;https://www.amazon.co.jp/dp/4022561823&#34;&gt;セカンド・シフト&lt;/a&gt;) はフェミニズムの古典と言って良い。特に The Managed Heart は &amp;ldquo;Emotional Labor&amp;rdquo; (感情労働) というパワーワードを生み出し、現代に至るまで労働の不均衡を訴える女性を後押ししている。&lt;/p&gt;</description>
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      <title>Disposable Software</title>
      <link>https://records.dodgson.org/2026/10/16/disposable-software/</link>
      <pubDate>Fri, 16 Oct 2026 20:10:13 -0700</pubDate>
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      <description>&lt;ul&gt;&#xA;&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;https://www.anthropic.com/engineering/redesigning-source-control&#34;&gt;Redesigning source control at Anthropic \ Anthropic&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;&#xA;&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;https://sunshowers.io/posts/anthropic-mononoke/&#34;&gt;Anthropic&amp;rsquo;s Scion is heavily inspired by Mononoke · sunshowers&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;&#xA;&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;https://sunshowers.io/posts/anthropic-mononoke-2/&#34;&gt;More on Anthropic&amp;rsquo;s Scion ripping off Mononoke · sunshowers&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;&#xA;&lt;/ul&gt;&#xA;&lt;p&gt;Anthropic が内製した Monorepo-optimized VCS が実は Meta がオープンソースで公開している彼らの VCS のパクリであり、オープンソースだしパクるのはいいがちゃんとネタの出処を明らかにしないのはインチキじゃねえか、という指摘。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;今年のはじめごろ、彼らはエーアイが C compiler を &amp;ldquo;clean room&amp;rdquo; 実装したと主張し clean room implementation を post-AGI 時代にあわせ再定義したと話題になった。同じ匂い。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;ul&gt;&#xA;&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;https://www.anthropic.com/engineering/building-c-compiler&#34;&gt;Building a C compiler with a team of parallel Claudes \ Anthropic&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;&#xA;&lt;/ul&gt;&#xA;&lt;p&gt;ソフトウェア開発に対する無自覚な敬意のなさが剥き出しで慄く。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;自覚があった上でのトロルが得意なのは近隣企業の Claudflare で、たとえば &lt;a href=&#34;https://blog.cloudflare.com/vinext&#34;&gt;Next.js clone を vibe したぜ&lt;/a&gt; などと主張している。また &lt;a href=&#34;https://www.swe-marathon.org/&#34;&gt;SWE-Marathon&lt;/a&gt; や &lt;a href=&#34;https://programbench.com/&#34;&gt;ProgramBench&lt;/a&gt; といったベンチマークは既存のソフトウェアをスクラッチで実装しなおすタスクからなる。エーアイはベンチマークがあれば強くなれるので、コード一式をバリっと作れるモデルの登場は時間の問題。Anthropic の Scion が文字通りの one-shot だとは思わないしそう主張もしていないが、精神性は通底している: ソフトウェアは安くなった。必要なものをオンデマンドで作り、使い捨てれば良い。&lt;/p&gt;</description>
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      <title>Agentic-coding diary: September</title>
      <link>https://records.dodgson.org/2026/10/01/ace-sept/</link>
      <pubDate>Thu, 01 Oct 2026 13:10:47 -0700</pubDate>
      <guid>https://records.dodgson.org/2026/10/01/ace-sept/</guid>
      <description>&lt;p&gt;(&lt;a href=&#34;https://records.dodgson.org/2026/08/27/ace-aug/&#34;&gt;先月&lt;/a&gt;)&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;ようやく Pro モデルの新しいのが降ってきた。コードを書かせる分には Flash でも十分だなと思う一方、調査やデバッグでは賢さを感じる瞬間がある。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;最近、アプリの新しいバージョンだと特定の設定でアプリの起動が数十ミリ秒遅くなるという問題がおきた。Pro 氏に丸投げしたところ渡しておいた起動時間測定テストを green/red のバイナリで実行し、収集された perfetto trace をクエリし、コードや最近のコミットを参照しつつ原因を特定してきた（あってた）。そして直してくれといったら直してきた。アプリとライブラリにまたがる複層的な問題を一歩一歩直していくので感心する。コードは気に入らないので手直しさせたが、ドメイン固有のむずかしいデバッグができる人間中年スキルすらもはや無価値と思い知る。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;コード書き: アプリ部門が使っているカメラのライブラリ、あるときから monorepo を卒業して Jetpack に行きますねーとかいって触りづらい Gerrit Land に引っ越してしまったので面倒になりコードを触らずにいた。しかし先の問題を直すために触る必要があり、面倒くせー・・・と思ったあとふと　Pro 氏にやらせてみたら&lt;a href=&#34;https://android-review.googlesource.com/c/platform/frameworks/support/+/4326226&#34;&gt;つつがなくこなしてくれた&lt;/a&gt;。たのもしー。不慣れなコードベースは監督が甘くスロップしがちだが、これはどうだったかな&amp;hellip;(一個未解決コメントがついている。あなたのレビュー待たずにマージしちゃってごめんね&amp;hellip;)&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;デバッグもコード書きもドメイン知識がないと正しい情報・コンテクストを渡せないので現状はまだ仕事があるけれど、残ったのはコンテクストを渡すお仕事だけ（あとは仕事選びだが、バグ直しは選ぶ余地が無い）。Claude 利用者の皆様が春先頃に感じていたと思われる気分を追体験している。周回遅れとはいえまだ脱落してない。エーアイ部門の高給取りたちがんばった。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;コンテクストという意味では問題を再現したり定量化したりするテスト環境を整備してエーアイが hill crimb できるようにしてあげるのは大事。アプリ方面はこの分野でサーバサイドに後れを取りがちだが、今回は「起動レイテンシ」という成熟したメトリクスが相手だったのでうまくいった。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;Loop Engineering:&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;Argon の登場でやる気を取り戻し勤務先ツールでのやり方を調べたところ Antigravity の LSP を叩くことでコマンドラインから既存のスレッド(agent) に割り込んだり新しいスレッドを作ったりできることがわかった。そこで「レビューの返事があったら寝ているスレッドを起こして作業を続行させる」というスキルをつくり動かしておくことにした。Loop Engineering 101 という風情。無いよりはちょっと便利。そういえば LSP 以前にレビューツールの返事を待つ CLI コマンドが存在したのも決め手となった。この手の CLI はすごい勢いで整理されてきており、時代の勢いはすごいですね。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;Issue tracker で仕事がアサインされたら勝手にスレッドを作るのが 102 なのだろうけれど、やってない。今のところ必要性を感じていないというか、スロップを撒き散らす懸念から遠慮している。ガードレイルどうするとか考えることがいくつかあるので、次に気分が盛り上がったときにでもやります。できれば個人よりはインフラとして提供してほしいけどね。勝手にやるなら人間にアサインする必要ないはずなので。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;p&gt;最近の仕事の面白さは主にエーアイという流行り物をさわる新規性と同時代性に集約されている。仕事は、そのための題材を提供してくれる問題集。仕事そのものの面白さ、プログラミングの面白さは、時代の狂騒にかき消されてしまった。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;でもエーアイにわたす適度に複雑な問題があるのは仕事のおかげだし、エーアイが活躍している最前線を体験できるのはプログラマという職種のおかげ。なので appreciation はある。あといちおうエーアイ開発元の末端なので token budget が潤沢なのもありがたい。もっとも自分の使い方の範囲だと常識的なテック企業の予算で全然足りそうな気はしている。maxxing するにはもうちょっとやる気や難しい問題が必要。どちらも足りて無い。&lt;/p&gt;</description>
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